半年ほど前から「寝ていると刺される」という状態が続いていたお宅です。今回は名古屋市西区の戸建て住宅(築40年ほど)で、2階の和室・洋室(各6畳)のトコジラミ駆除を行いました。
調査してみると、成虫から幼虫、卵まで揃った、かなり密度の高い状態でした。同じような症状でお困りの方の参考になればと思い、現場の様子をまとめます。
現場の概要
| エリア | 名古屋市西区 |
|---|---|
| 建物 | 戸建て住宅(築40年ほど) |
| 対象範囲 | 2階 和室・洋室(各6畳) |
| 対象害虫 | トコジラミ |
| 作業日 | 2026年8月 |
| 作業時間 | 約3時間(作業員3名) |
| 担当店舗 | ダスキン丸の内ターミニックス |
ご相談内容|「半年ほど前から刺されている」
お客様からのご相談は、半年ほど前から就寝中に刺され続けているというものでした。
寝具まわりを確認すると、黒っぽいシミ(トコジラミのフンである血糞)や、つぶれた際の血液の跡が多数。この時点でかなり定着していることが予想できる状態でした。
なお、市販の殺虫剤は一度も使っていないとのことでした。これは実は駆除する側にとっては助かる情報です。市販のスプレーで中途半端に刺激を与えてしまうと、トコジラミが別の部屋へ逃げ散って生息範囲が広がってしまうためです。今回は逃げ散りが起きていない分、生息場所を正確に絞り込むことができました。
現地調査でわかったこと|潜んでいたのは「畳と敷物のすき間」
調査の結果、成虫・幼虫・卵・血糞のすべてが確認されました。生息密度としてはかなり濃い部類です。
主な潜伏場所は次のとおりでした。
- 畳の縁(へり) … トコジラミが好む定番の潜伏場所です
- 畳の上に敷いた敷物と、畳の間 … 今回もっとも数が多かった場所
- ベッドフレームのすき間 … こちらにも多数が潜んでいました

とくに和室の被害が圧倒的で、畳と敷物のすき間から大量に見つかりました。
畳の上にカーペットやラグを敷いているお宅は多いと思いますが、この構造はトコジラミにとって理想的な隠れ家になります。適度な暗さ、狭さ、そして人が寝ている場所への近さ。この3つが揃ってしまうんですね。しかも敷物をめくらない限り目に触れないので、発見が遅れがちです。
半年間気づかれなかったのも、この「めくらないと見えない」構造が大きかったと考えられます。

なお、持ち込み経路については特定できませんでした。トコジラミは旅行先の宿泊施設や中古家具、来客の荷物など、さまざまなルートで持ち込まれます。時間が経っているケースでは経路の特定が難しいことも多く、経路よりも「今いる個体をどう完全に叩くか」に注力する判断をしました。
施工内容|3名体制で、畳をすべてめくって処理
今回は作業員3名で入り、次の手順で施工しました。
和室:畳をすべてめくって処理
畳を1枚残らずめくり上げ、裏面や下地まで露出させたうえで、次の3工程を順に行いました。
- バキューム(吸引) … 成虫・幼虫・卵・フンを物理的に除去
- 薬剤処理 … 潜伏場所と、そこへつながる隙間へ
- ドライアイススノー処理 … 薬剤が届きにくい隙間や、薬剤を使いたくない箇所へ
ベッド:フレームだけにして同じ処理
ベッドもマットレスや寝具をすべて外し、フレームだけの状態にしてから、同じくバキューム → 薬剤 → ドライアイススノーの順で処理しています。

なぜこの3つを組み合わせるのか
トコジラミは薬剤抵抗性を持つ個体(いわゆるスーパートコジラミ)が全国的に増えており、薬剤だけに頼る設計では取り切れません。
- バキュームは、抵抗性の有無に関係なく、いま見えている個体と卵を確実に減らせます
- ドライアイススノーは瞬間的に冷却して物理的に仕留めるため、こちらも抵抗性に左右されません
- 薬剤は、処理後に残る効果で、隠れていた個体や孵化してくる個体に効かせます
物理的処理と薬剤処理、それぞれの弱点を補い合う形です。
今回スムーズに進んだ理由|「思い切って処分する」ことの効果
今回の現場は、事前に不要なものをかなり廃棄していただいていたことが大きなプラスになりました。
トコジラミ駆除において、これは想像以上に効きます。理由は2つあります。
① 作業を徹底できる
物が少なければ、畳をすべてめくることも、ベッドを解体することもスムーズに進みます。逆に荷物が多いと、その分だけ処理できない「触れられない場所」が残り、そこが取り残しの温床になります。
② 再発リスクそのものが下がる
段ボール、古い衣類、長年動かしていない家具。こうしたものは、トコジラミにとって格好の隠れ家です。処理しきれない潜伏先が減れば、それだけ再発の芽を摘めます。
そのため、お見積りの段階で「処分できるものは思い切って処分してください」とお伝えしています。手間はかかりますが、結果として駆除の完成度が上がり、費用対効果も高くなります。
今後の予定|初回施工のあと、2回の点検
初回施工の後、2回の点検を予定しています。点検はこれから実施予定です。
この点検には意味があります。卵から孵化してくるタイミングを見計らって状況を確認し、必要に応じて追加処理を行うためです。トコジラミの卵には薬剤が効きにくいという特性があるため、1回の施工で完全に終わることは基本的にありません。孵化のサイクルを踏まえて訪問することで、取り残しを防ぎます。
「1回で終わります」と言い切れないのがトコジラミ駆除の難しいところですが、逆に言えば、点検を組み込まずに1回で終わらせる提案には注意が必要とも言えます。
保証について
ダスキンのトコジラミ駆除は、作業日から30日間が保証期間です。期間内に再発生が確認された場合は、無料で再施工を行います。
同じような症状でお困りの方へ
今回の事例から、お伝えしたいことが4つあります。
① 畳の上に敷物を敷いている場合は、一度めくって確認を
畳の縁、そして敷物と畳の間は要チェックです。黒い点々(血糞)や、白っぽい脱皮殻がないか見てみてください。
② 市販の殺虫スプレーはできれば使わないでください
逃げ散らせてしまい、生息範囲を広げる原因になります。刺激を与える前にご相談いただくほうが、結果的に早く終わります。
③ 不要なものは、駆除の前に処分を
物が減るほど作業を徹底でき、再発リスクも下がります。ご相談いただければ、何を処分すべきかの目安もお伝えします。
④ 「刺され跡が並んでいる」なら早めの相談を
トコジラミの刺され跡は、複数個所に並んで出るのが特徴です。半年、1年と放置すると生息数は増え続け、その分だけ駆除の手間も費用もかかります。
名古屋市西区のトコジラミ駆除はご相談ください
ダスキンターミニックス(株式会社下徳運営・名古屋・愛知エリア)では、名古屋市西区をはじめ、名古屋市内・愛知県内のトコジラミ駆除を承っています。戸建て・マンション・アパートいずれも対応可能です。今回の現場はダスキン丸の内ターミニックスが担当しました。
「刺されているけれど虫が見つからない」という段階でも構いません。まずは調査からご相談ください。
監修:株式会社下徳(防除作業監督者・JHTC認定HACCPコーディネーター在籍|名古屋・愛知エリア)