刺され跡では、
分かりません。
トコジラミに刺された痕は蚊やノミの痕とよく似ています。かつて「刺し痕が2カ所あるとトコジラミ」と言われたことがありましたが、実際には1カ所のこともあれば数カ所かたまっていることもあり、この説は現在では否定されています。
確実なのは、虫そのものか、その痕跡を見つけることです。順にご説明します。
まず、黒い点のような汚れを探してください
黒っぽい汚れは、トコジラミがいることを示す最も分かりやすい兆候です。これはトコジラミの糞で、吸った血が乾いたものです。

探す場所(優先順)
- マットレスの縫い目・折り目・へり
- ベッドフレーム、すのこ、ヘッドボードの裏
- ベッドと壁の隙間、ナイトテーブルの裏
- ソファなど布張り家具の縫い目、クッションの下
- 巾木(壁と床の境目の木)に沿った部分
- カーテンの上部のヒダ、折り目
- めくれた壁紙の割れ目、額縁の裏
- コンセント周り、デスクの引き出しの裏
トコジラミの発生場所は、およそ70%がベッドの上や周囲です。次いで布張り家具が23%。つまりまずベッドまわりを徹底的に見れば、ほとんどの場合そこで見つかります。
懐中電灯で照らしながら、上から下へ、そして一定方向に順番に見ていくと見落としが減ります。
和室の場合
畳の部屋では、見る場所が変わります。
- 畳の縁、畳と畳の隙間
- ふすまと鴨居の間、ふすまと敷居の間
- 障子の枠の接合部、桟の隙間
- 床柱の隙間、額縁の裏
- 押し入れの中(布団を収納している場合、移り住んでいることが多い場所です)
黒い点はゴキブリの糞とも似ています。判別が難しい場合は、そのままの状態で写真を撮っておいてください。調査の際に確認します。
トコジラミの見た目
| 卵 | 孵化したばかりの幼虫 | 成虫 | |
|---|---|---|---|
| 大きさ | 1mm程度 | 1mm | 5〜8mm前後 |
| 色 | 白 | クリーム色(吸血前) | 赤茶色 |
| 形 | 西洋ナシ形 | 楕円形(横から見ると薄い) | 楕円形(横から見ると薄い) |
大きさ・色・形が、ゴキブリの幼虫とよく似ています。見間違えることが多いので注意してください。
見分けのポイントは平たさです。トコジラミは横から見ると紙のように薄く、隙間に潜り込めます。ただし血を吸うと体の節が伸びて丸く膨らみ、色も濃くなるので、印象がかなり変わります。
なお、名前に「シラミ」とつきますがシラミの仲間ではありません。カメムシ目トコジラミ科に分類される虫です。
ダニ・ノミ・蚊との違い
刺され跡での判別は困難ですが、虫そのものが見つかった場合は次のように区別できます。
| 大きさ | 見つかる場所 | 動き | |
|---|---|---|---|
| トコジラミ | 5〜8mm(肉眼で見える) | ベッド周辺の隙間、家具の縫い目 | 夜間は素早く動く(1秒に2cmほど) |
| ダニ | 0.3〜1mm程度(肉眼では見えにくい) | 寝具、カーペット、ぬいぐるみ | 目視での確認は困難 |
| ノミ | 1〜3mm程度 | ペットの周辺、床、畳 | 跳ねる |
肉眼ではっきり見える大きさで、隙間に潜み、跳ねずに歩く——これが当てはまればトコジラミの可能性が高くなります。
ペットを飼っていない、寝室でだけ刺される、寝具の周辺に黒い点がある。この3つが重なる場合も、トコジラミを疑う理由になります。
刺され跡について
刺され跡だけで判断はできませんが、傾向はあります。
- 主に睡眠中に刺されます。1回あたり5〜10分ほど吸血します
- 刺されても痛みはありません。そのため気づくのは翌朝になります
- 痛みがなくても、皮膚が赤みを帯びて膨らむことがあります
- 刺されやすいのは、衣服から出ている皮膚のやわらかい部分です
反応には大きな個人差があります
ここは誤解が多いところなので、正確にお伝えします。
- 過敏に反応する方がいる一方で、跡が出るまでに1週間以上かかる方もいます
- まったくかゆくならない方もいます
- したがって、同じ部屋で寝ていても、症状が出る人と出ない人がいます
「自分は刺されていないから大丈夫」とは限りません。ご家族のうち1人だけに症状が出ている場合でも、トコジラミの可能性はあります。
皮膚の症状がつらい場合:かゆみや腫れが強い場合は、皮膚科など医療機関にご相談ください。駆除とは別の対応が必要です。当店では皮膚の症状についての判断はできかねます。
夜、見つけたい場合
トコジラミは夜中の3時から5時ごろ、人が寝静まったころに隠れ場所から出てきて吸血します。昼間はほとんど動きません。
どうしても確認したい場合は、この時間帯に懐中電灯でベッド周辺を照らすと見つかることがあります。ただし吸血後は4〜10日ほど隠れてじっとしているため、その日に見つからなくても「いない」とは言い切れません。
「見つからないから大丈夫」と判断しにくいのが、この虫の厄介なところです。
旅行や外出のあとの確認
トコジラミは荷物や衣類に紛れて運ばれます。宿泊先、乗り物、譲り受けた家具など、経路はさまざまです。心配な場合は、次を確認してください。
- スーツケースの縫い目、内張りの折り返し、キャスター周り
- 持ち帰った衣類(洗濯後に乾燥機で高温乾燥させると効果があります)
- スーツケースは、寝室ではない場所で開ける
なお、トコジラミの発生と、家や施設の清潔さには関係がありません。きれいに管理されている宿泊施設でも発生しますし、ご家庭でも同じです。恥ずかしいことではないので、その前提でご確認ください。
見つけたときは
動かさないでください。
トコジラミを見つけたとき、多くの方がまず「捨てる」「別室に移す」「殺虫剤をまく」のいずれかをされます。いずれも生息範囲を広げてしまう可能性があります。
- 寝具や家具を持ち運ぶと、一緒に運ばれます
- 市販の殺虫剤を広範囲にまくと、刺激を嫌って壁の隙間や別の部屋へ逃げ込みます
- ベッドを分解したりマットレスを動かしたりすると、トコジラミが分散して発見が難しくなります
見つけた場所の写真を撮り、そのままの状態でご相談ください。どこで何匹見たか、いつ見たかが分かると、調査の精度が上がります。
今夜のうちにできることは、ご家庭向けのページにまとめています。
すでに他社で駆除されたのに再び出てきた場合は、再発した方へのページをご覧ください。
よくあるご質問
刺され跡を見ればトコジラミだと分かりますか
分かりません。トコジラミに刺された痕は蚊やノミの痕とよく似ており、皮膚を見て判断するのは専門家でも困難です。「刺し痕が2カ所あるとトコジラミ」という説がありましたが、実際は1カ所から数カ所かたまっている場合など様々で、現在では否定されています。確実なのは、虫そのものか、黒い糞の跡を見つけることです。
トコジラミとダニはどう違いますか
大きさが決定的に違います。トコジラミの成虫は5〜8mm前後で肉眼ではっきり見えますが、ダニは0.3〜1mm程度で目視での確認は困難です。またトコジラミはベッド周辺の隙間や家具の縫い目に潜み、夜間に活動します。
黒い点のような汚れは何ですか
トコジラミの糞である可能性があります。吸った血が乾いたもので、トコジラミがいることを示す最も分かりやすい兆候です。マットレスの縫い目、ベッドフレーム、巾木に沿った部分などで見つかります。ゴキブリの糞とも似ているため、判別が難しい場合は写真を撮ってご相談ください。
どこを探せばいいですか
まずベッドまわりです。トコジラミの発生場所はおよそ70%がベッドの上や周囲、23%が布張り家具とされています。マットレスの縫い目、ベッドフレーム、すのこ、ヘッドボードの裏、ベッドと壁の隙間を、懐中電灯で照らして確認してください。
家族の中で自分だけ刺されるのはなぜですか
刺され跡の出方には大きな個人差があります。跡が出るまでに1週間以上かかる方や、まったくかゆくならない方もいます。同じ部屋で寝ていても症状が出る人と出ない人がいるため、1人だけに症状が出ている場合でもトコジラミの可能性はあります。
昼間に探しても見つかりません
トコジラミは夜中の3時から5時ごろに活動し、昼間はほとんど動きません。また吸血後は4〜10日ほど隠れてじっとしているため、見つからないからといっていないとは限りません。虫が見つからない場合は、黒い糞の跡を探してください。
トコジラミが出るのは家が汚いからですか
いいえ。トコジラミは荷物や衣類に紛れて外から運ばれてくる虫で、掃除の頻度や家の清潔さとは関係がありません。宿泊施設でも価格帯を問わず発生します。
見つけたらすぐ捨てたほうがいいですか
急いで処分しないでください。運び出す途中で他の部屋や共用部に落ちることがあります。また、調査してみると処分せずに対応できる場合が多くあります。まずはそのままの状態でご相談ください。