気温が上がる春から秋にかけて、飲食店や食品工場で頭を悩ませるのが「コバエ」です。たった数ミリの虫でも、お客様の目に入れば店舗イメージの低下に直結し、食材への混入は異物混入事故として深刻な問題に発展します。本記事では、コバエの種類別の発生源と、厨房・食品工場で実践できる対策方法を解説します。
「コバエ」は1種類ではない
「コバエ」は小さなハエの総称で、実際には発生源も習性も異なる複数の種類が含まれます。飲食店・食品工場で特に注意したいのは以下の4種類です。
ショウジョウバエ
目が赤いのが特徴で、生ゴミや腐敗した果物、酢・酒などの発酵食品に集まります。1度の産卵で50〜150個もの卵を産み、産卵から成虫になるまで約10日と非常に早いため、見かけたらすぐの対策が必要です。
チョウバエ
体や羽に細かい毛が生えているのが特徴です。排水溝、グリストラップ、浄化槽など、腐敗した水分や汚泥を好み、 1回で200個以上の卵を産みます。チョウバエの発生は、すなわち排水周りの衛生環境に問題があることを示すサインといえます。
ノミバエ
背中側が黒く、お腹側が黄色っぽい体色です。腐った肉や生ゴミを好み、ゴミ箱周辺で発生しやすい傾向があります。
イエバエ
ゴミ置き場やゴミ箱、生ゴミ周辺で発生します。ゴミ箱のフタの開けっ放しや、厨房内の生ゴミ処理・清掃が行き届かない状況で発生しやすくなります。
コバエが厨房に与えるリスク
コバエ類は成長サイクルが2週間程度と短く、繁殖力も非常に高いため、放置すると短期間で大量発生してしまいます。厨房内でのコバエの発生は、以下のようなリスクにつながります。
- 食材・食品への異物混入(実際に異物混入事例の中で最も多いのが「虫異物」とされています)
- 客席を飛び回ることによる店舗イメージの低下
- SNSでの目撃情報の拡散による風評被害
- 衛生状況の悪化に伴う、行政指導のリスク
発生源になりやすい場所と清掃のポイント
コバエ対策の基本は、発生源となる場所を特定し、こまめに清掃することです。種類ごとに発生源が異なるため、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 排水溝・グリストラップ:チョウバエの主な発生源。油脂や生ゴミが溝まりやすく、定期的な分解洗浄が必要です
- 生ゴミ・ゴミ箱周辺:ショウジョウバエ・ノミバエ・イエバエが集まりやすいため、フタ付きのゴミ箱で密閉し、こまめに廃棄しましょう
- 調味料・発酵食品の保管場所:酢や酒類の容器の口元、調味料がこぼれた箇所も発生源になり得ます
コバエ類は2週間前後で世代交代するため、繁殖を防ぐには2週間以内(月に2回以上)の清掃を目安にルール化することが望ましいとされています。分解洗浄など手順が複雑な箇所は、清掃マニュアルを作成して手順を均一化することで、洗い残しや作業のばらつきを防げます。
厨房で実践できる対策
1. 置き型・スプレー型の薬剤の活用
コバエの通り道や発生しやすい場所には、置き型タイプの捕獲器が比較的安全に使えます。スプレータイプは即効性がありますが、食材への飛散を避けるため使用場所に注意が必要です。
2. 発生源そのものを断つ
飛んでいるコバエを駆除するだけでは発生を止めることはできません。営巣場所(発生源)を特定し、そこを清掃・改善することが根本的な解決につながります。
3. 食品を扱う場所に適した駆除方法を選ぶ
厨房や食品を取り扱う施設では、駆除剤を広範囲に散布する方法は適しません。排水内など発生源に絞った薬剤の使用や、ベイト剤・トラップを軸にした管理であれば、食材・食品への飛散リスクを抑えながら対策できます。
名古屋・愛知エリアの飲食店・食品工場へ
コバエは「発生してから慌てて対処する」のではなく、発生源を特定したうえで継続的に管理することが対策の鍵です。ダスキンターミニックスでは、名古屋・愛知エリアの飲食店・食品工場・物流倉庫向けに、コバエの発生状況から営巣箇所を特定し、根本的な対策を行う定期管理プログラムをご提供しています。月次の定期施工に加え、発生が収束するまでの緊急対応にも対応可能です。「対策しているのにまた見かける」という場合も、まずは無料の現地調査からご相談ください。
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